久しぶりに見た日本映画(砂時計)で、コメントはちょっと控えたい物だったが、自分の過去を振り返る意味では良い機会となった。

考えてみれば、たった1人にしか、付き合ってほしいと言ったことがない。

友達のような関係だったので特に付き合うとかそういうことはなかったのだけれど、今どうしているんだろうと思ったりする。

結婚した妻とか、事実婚になっている彼女にも、特にそう言うことは言ったことないが、流れでなんとなく現在に至っている。

結局、私は受け身なのかと思う。

好みもあるが、相手が自分と一緒に居たいんだなと思うと、自由にさせている部分が多いのかと思う。

日本でのその子の話に戻すと、どういったいきさつでたまたま会うことになったのか覚えていないが、高校時代の友達の友達だった。

彼女もどちらかというと受身系の人だと思うが、時々飯を食べに行ったりしていた。

考えてみれば向こうから誘うということはほとんどなかったように思うし、電話もたいてい私のほうからかけていたような気がする。

何時から会わなくなったのかよく覚えていないが、きっかけは、私が結婚してた後に、何かで会って、家に食事しに来なよとか言われて引いてしまい、それっきりとしてしまった。

確かに当時5年間くらいは知り合っているし、食事や遊びに行った回数は相当数だし、実家に行ったり、彼女が彼氏と住んでいた時は、その家にも遊びに行ったりもした。

でも、友達以上の関係にはとくにならなかった。

もちろん、私は知り合って1年後くらいに付き合ってほしいと言ったのだが、「そんな風にきちんと言われたことないし、ちょっと考えられない」と言われて、それもそうかなと妙に納得してしまった。

普通の男友達と同じような付き合いだったと思う。

ほんと、男同士、女同士でしか話さないようなことも普通に話していた。

男同士でも引かれるような内容でもお互い平気だったし、カラオケなど行くとお互い気も使わず、続けて曲入れたり、歌いづらいと途中で止めていたりしていた。

たぶん、今の状態が一番いいのだろうと、私も彼女も思っていたのかと思う。

ただ、その最後に誘われた時は、彼女が部屋を借りて1人で住んでいた時だったため、もしいつものように夜中あるいは明け方まで飲んだりしていたら、その場の雰囲気でどうなるか分からないと思う。

それで引いたのだと思う。

たぶん、彼女はそんなことまで考えておらず、女友達の一人と同じような感覚で言ったのだと思うが、一人で部屋にいて寂しく感じていたのは間違いないと思う。

というか、そういう私が困るような誘いをすることが今までなかった。

今でも、自分の判断が正しいかどうかはともかく、良かったと思っている。

ただ、とにかく元気でいればいいと思う。

たぶん、彼女の性格から考えて、前のままだったら幸せになっていないと思う。

人に気を遣いすぎて、自分のことを後回しにする人なので。

今思うと、数少ない親友の1人として見ていたのかもしれない。

彼女が女性でなかったら、たぶんよかったのかもしれない。

次もタイから離れて、自分が好きになれない自分について